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東日本大震災復興支援アートアクションを終えて

APRIL 5, 2011 2:00 AM / CATEGORY:レポート

4月2日(土)、4月3日(日)に開催した、東日本大震災復興支援アートアクション「いま、わたしになにができるのか?─3331から考える」にご来場いただいたみなさん、そして、作品・グッズ販売、ライブ・パフォーマンス、ワークショップ、トークイベント、カフェ出店など、様々な方法でこのイベントに関わってくださったみなさん、本当にありがとうございました!

二日間のイベントを通して、393,018円の義捐金をお預かり致しました。
集まった義捐金は、近日中に全て日本赤十字社に寄付いたします。

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▲(左上)ザ・プーチンズによるライヴパフォーマンス (右上)HEART MARK VIEWING(日比野克彦)ワークショップ (左下)the CRAZY ANGEL COMPANYによるライヴパフォーマンス (右下)三十三間堂プロジェクト TETTAワークショップ「十人仏の会」

開催決定から実行まで、2週間という限られた時間であったため、準備が間に合わなかった面や広報力不足があったことは否めませんが、それでもこの二日間に3331の体育館で行われた様々なアクションは、私たち3331スタッフだけではなく、一人一人の参加者、来場者のみなさんにとって、無駄ではなかったと確信しています。

このイベントの開催にあたっては、告知ページにも掲載していた通り、3331という場を開放するというのが、私たちのある種の態度表明でしたが、運営スタッフである前に一人の都心に暮らす人間であるという前提に立ち返ると、そこには様々な思いがあったのも事実です。これはおそらく、参加されたアーティストのみなさんも同じ思いだったのではないでしょうか。そしてまた、誘いをうけつつ今回は参加を見送られたアーティストの方たちもまたしかりではなかったかと想像します。

それでも、あの場所に集まり、参加者同士または来場者の方たちと、それぞれがちょっとした会話(それが作品のことでも震災のことでも)を交わしている様子を見て、私自身は上に書いたとおり、無駄ではなかったと強く思っています。

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2日(土)に開催した、原久子さん(アートプロデューサー)と永田宏和さん(NPOプラスアーツ理事長)にご参加いただいたトーク「阪神淡路大震災復興から学ぶ」では、いま色々なアート・クリエイティブ関係者のみなさんが、様々な復興支援プロジェクトをはじめているけれど、急ぐよりも息の長い持続可能な活動を目指すべきではないかとのお話がありました。そして、はじめるタイミングもそれぞれがしっかり自分で考え、その時がきたら満を持して始めればよいと。事実、永田さんがプラスアーツを立ち上げたのは、阪神淡路大震災から10年後だったそうです。

※このトークの様子は、冒頭10分が録画できておりませんが、Ustream内にアーカイブ映像を残してありますので、ぜひご覧下さい。
http://www.ustream.tv/recorded/13718120


いまはまだ、行方不明者の捜索が行われている最中ですし、津波の被災地では家の掃除や片付けを手伝ってくれるボランティアも不足しているとのこと。それぞれができることは「アートで」と考える他にも、とにかくたくさんあるのは事実です。
だからこそ、私たち一人一人が情報を精査し思考し、勇気を持ってそれぞれが行動に移してゆくということを、続けていくほか無いのではないかと思います。

原久子さんからは、帰りぎわに、こんなことをお話いただきました。
「とにかく動いてみるというのも一つ。動いてみて違うかな?と思ったら軌道修正すればいい。だから失敗をおそれず、これからもチャレンジしてほしい。」と。

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▲いわき「ターニング・ヴィジョンズ」映像制作ワークショップ作品 上映会の様子。(左)冒頭に説明をする岩井成昭さん。
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▲(左)村山修二郎さんによる、募金と交換で好きな花を持ち帰ることのできるgreen line projedct「緑の花」。現在は3331入口にて継続中。(右)かえっこバザールの様子

都内では、私たち3331でのイベントの他にも、最近は様々なチャリティイベントが開催されています。みな想いは一つでも方法は異なりますし、それに対して違和感を感じたり、たくさんありすぎてどの活動を支援したらよいのか正直よくわからないというご意見もあるかと思います。でも311前と同じように、人との出会いやきっかけは人ぞれぞれ異なるのですから、それぞれの判断で応援してゆけたらよいのではないでしょうか。

3331としても、中村ディレクターがTwitterで発表したように、7月中旬頃迄は、メインギャラリーでの催事を全て延期または中止とさせていただき、様々なアートアクションを展開する方たちへ場を開放することを決定しました。(詳細は後日発表)
他にも3331として、被災地のアート機関と連携しアクションを起こして行く予定です。まだまだ、想像図の域ではありますが、一歩一歩、進めて参りますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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▲「フリー・シェイク・ハンズ・プロジェクト」で参加してくださった、休憩中のホルモン関根さん。お疲れ様です!

なお、3331 入口正面のコミュニティースペースでは、引き続き震災復興支援のための募金箱を設置しております。
こちらは後日集計し、寄付先についても再度検討を重ね、寄付いたします。


3331おさない

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