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〜AIR 3331参加アーティスト紹介〜キム・トーガソン・クランボーグさん密着!〜

JULY 30, 2018 7:55 PM / CATEGORY:AIR3331

現在、参加者募集中のAIR 3331オープンコールレジデンスプログラム
神田・秋葉原・御茶ノ水周辺、東京の中心に位置するAIR 3331では、文化やアート、さらには地域の人々とのふれあいを軸に、作品制作やプロジェクトの可能性を広げることのできる場です!
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 今回は、2018年4月27日から2018年5月24日の期間、AIR 3331のプログラムに参加したデンマーク人アーティスト、キム・トーガソン・クランボーグさんの活動をご紹介します!
 キムさんはいったいどのような1ヶ月を東京で過ごしたのでしょうか?
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 キムさんの活動期間は約1ヶ月。
このわずか28日間の期間中にキムさんは、アーツ千代田 3331館内外神田スタジオ(B108)にて、3331の廃材置き場で入手できるダンボールを素材として実験的な制作をおこないました。その制作のスピードは凄まじいもので、キムさんの長年のアーティストとしての経験を反映するように、室内のインスタレーションは日々ダイナミックに進行していきました。
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また毎日の制作の傍、キムさんは地域のイベントにも参加。アーツ千代田 3331にて毎年開催されている、アーティスト・日比野克彦さんによるコミッションワーク、『明後日朝顔プロジェクト』の朝顔のための土作りイベントに、早朝より地域の人たちに混じって参加したキムさん。日比野さんやイベント参加者の方々と土作りや片言での会話を楽しんでいました。
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造形作家であると同時に、キムさんはノイズミュージシャンとしての一面があります。日本ではボリス、ボアダムスなどをはじめとして多くのノイズバンドが活動しており、キムさんは関西と関東を行き来しながら様々なライブを体験していました。
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過去にはエチオピアのアディスアベバのAIRプログラムへの滞在を行っていたキムさん。その際にダンボールがどこの都市にもたくさんあることに気づいたそうで、その頃より制作の素材にダンボールを用いているとのことです。キムさんは数々の都市を旅しながら、その都市空間の中の建築物を写真に撮影し、それをフォトショップで加工してプロジェクション映像にするというシリーズ作品の制作を現在まで行っており、AIR 3331でも日本の都市空間を歩いて集めた写真から、都市のコラージュを作り出していました。
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様々なメディアの作品を同時に制作し、それを外神田スタジオの空間にて一つのインスタレーションに組み合わせたキムさん。この空間の制作についてはクルト・シュヴィッターズのメルツバウに影響を受けているとのことを教えてくれました。
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プログラムの最終週には、個展とアーティストトークを開催。アーティストトークには数多くのオーディエンスが訪れ、キムさんのこれまでの活動について耳を傾けていました。一ヶ月で非常に大きな成果を残したキムさん。デンマークへ無事帰国後に「モーニングコーヒーを飲みながら自宅の庭に座っています。」というお手紙をくれたキムさん。現在はデンマークの自宅で大好きな猫たちとくつろいでいるのではないでしょうか。
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レジデンスプログラムでの活動や過ごし方はさまざまですが、普段とは違った環境に身を置くことで、新たな視点や関係が生まれ、作品やプロジェクトが予想外の方向に発展する・・・
そんな展開が期待できるのもレジデンスプログラムの醍醐味のひとつ。
自分一人では見えなかったものが見えてくる、その過程や試みをほかのアーティストたちやアーツ千代田 3331スタッフと共に楽しんでみませんか?
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AIR 3331 オープンコール 新規参加者募集中!
応募対象期間:2019年4月1日(月)〜 2020年3月27日(金)
応募締切:2018年9月28日(金)
詳細はこちら: http://bit.ly/2KDSZ7t
AIR 3331吉倉

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