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AIR 3331参加アーティスト紹介〜ヤンウー・キムさん密着!〜

APRIL 2, 2020 5:23 PM / CATEGORY:AIR3331

AIR 3331では現在、2020年9月からのAIR 3331 オープンコール レジデンスプログラムの参加者を募集しています。応募期間:2020年8月21日(金)

秋葉原駅近く、東京の中心に位置するAIR 3331は、文化やアート、さらには地域の人々とのふれあいを通して、作品制作やプロジェクトの可能性を広げることのできる場です!
今回は、2019年7月30日から9月23日の期間、AIR 3331のプログラムに参加した韓国人アーティスト、ヤンウー・キムさんの活動をご紹介します!

キムさんは8週間AIR 3331岩本町スタジオを拠点にし、リサーチ、作品制作、成果発表として展示会を開催しました。IMG_5673.JPG彼女は大都市における通勤距離と時間について彼女独自の視点で考察し、そこから作品を制作しています。過去にはソウル(韓国)、ジョホールバルー(マレーシアからシンガポール間の通勤)で、人が長い時間をかけて毎日通勤する様子を撮影してきましたが、今回のAIR 3331でのプロジェクトでは世界屈指の大都市である東京に通勤する人々に着目し、彼らの通勤する姿の撮影に挑みました。
キムさんは、郊外から東京に毎日通勤をする人の中から撮影に協力いただける方を募り、二人にボランティアとしてご協力いただきました。
撮影された映像はキムさんのAIR 3331成果展である『AIR 3331 ヤンウー・キム個展"Commuting lives:通勤暮らし"』で発表されました。
DSC_0012.JPG成果展はAIR 3331 岩本町スタジオ1Fで行われました。
岩本町スタジオは普段、アーティストの制作スタジオとして使用されています。キムさんの展示期間の3日間は彼女の作品の世界観を訪れた方々がより楽しめるよう、他の滞在アーティストと交渉しながら、展示会の空間作りをしました。IMG_8782.JPG
DSC_0035.JPG暗幕で覆われた会場には東京で撮影した映像の他、過去に撮影したソウル、ジョホールバルーでの映像も展示しました。これら3つの映像の配置を日替わりで変える事で、各都市の個性を、差異のないように表現しようという狙いが感じられました。DSC_0024.JPG また、このプロジェクトはボランティアお二人の通勤の様子を撮影するだけでなく、そこから派生した立体作品も生まれました。それはキムさんのアイデアを表現する上で重要な要素となっています。通勤する人の動きを地図上で表して、そこに現れたビジュアルを使って作られたボールペンは観る人の興味を引くとともに、プロジェクトのコンセプトを示すプロダクト作品としても興味深いものとなりました。DSC_0017.JPG IMG_9481.JPG キムさんは、文化、教育、仕事が集まる都市に多くの人々が集まり、各々が住む場所に帰って行く様子を可視化し、そこから生まれるものを考察しながら作品を制作していました。DSC_0049.JPG展示会のオープニングレセプションでは多くの方の来場があり、キムさんの東京での成果を熱心に鑑賞している様子が印象的でした。
DSC_0007.JPGAIR 3331では、今回の成果からさらに発展を続けるキムさんのプロジェクトをこれからも応援していきたいと思っています。

AIR 3331 オープンコール 新規参加者募集中!
応募対象期間:2020年9月21日(月) 〜 2020年2月28日(月)
応募締切:2020年8月21日(金)※応募期間締切日を延長しました!
詳細はこちら:https://bit.ly/3a4d1AM
AIR 3331スタッフ

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