最近雨が多いですね。3331 Arts Chiyodaスタッフで雨男の中島佑太です。
いよいよ今日から始まった佐々木耕成展も残念ながら良い天気ではありませんでした...。しかし群馬からはるばる来て下さっている佐々木さんの展覧会のオープニングです!群馬県出身のアーティストとして、全力で行きますよ!
さて、展覧会初日の雨はやめて欲しいですが、天気に影響を受けるものの1つは農業です。
3331では屋上菜園だけでなく、『明後日朝顔』という朝顔を育てるプロジェクトも始まります。
3331 Arts Chiyodaでコミッションワークを行うアーティストの1人日比野克彦さんがお送りする『明後日朝顔プロジェクト』から、公式参加認定証と公式種が届きました!
日比野さんから3331に届いた参加認定書
明後日朝顔プロジェクトは、日比野さんが2003年の「第2回大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に出品した『明後日新聞社文化事業部』の一環として、新潟県十日町市莇平(あざみひら)という20世帯の小さな小さな集落の住民と一緒に朝顔を育てたことから始まりました。
南魚沼からも近い莇平はお米が本当においしいところ。莇平の人達はみな自分で食べるお米や野菜を自分で作っているお百姓さんです。作品を展示するだけでなく、莇平の地元の人達と一緒に何かできないか、と始まったのが朝顔だったそうです。
そしてそれから8年、2003年を初代とし今年の種は8代目だそうです。8年間毎年莇平の人達とともに過ごして来た種が、東京に送られて来ました。
認定書と一緒にやってきた種たち
この種のお母さんのお母さんのそのまたお母さんは、莇平のあのお母さんが水をあげていたあの朝顔かもしれない。と、種を見ていると地元の人の顔が思い浮かびます。はたまた僕が学生時代に莇平で見たあの朝顔かもしれない!そんな様々な記憶を運んでくれる種です。
莇平と東京はだいぶ気候が違います。
到着したばかりの種はまだ緊張しているかもしれません。
3331では5月に種まきを行う予定です。どんな花を咲かせるのか、楽しみですね。
僕個人としては、どんな花なのかということよりも、この朝顔をきっかけに、どんな人達に出会えるのか、どんなことが起こるのか、そんな想像をしてワクワクし、僕もまた緊張しています。
バッタが高く飛ぶ前に、静かに力をためているあの緊張感のように、高いところまでツルを延ばし、遠くまで種と記憶を届けるために、今は種と一緒に緊張しながら待っています。
明後日朝顔プロジェクト2010は、明後日新聞社文化事業部東京支局のスタッフが準備しています。
明後日新聞は明日のその次を思い描く新聞です。4月23日に発行した第2号をスタッフ一丸となって作りましたよ。
ロープの準備がまだまだ終わらない種まき直前の現場からお送りしました。
3331 中島佑太