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障がいのあるなしを超えた芸術に出会う『ポコラート全国公募展vol.6』

JULY 25, 2016 10:46 AM / CATEGORY:ポコラート

現在、3331 Arts Chiyoda のメインギャラリーでは、「ポコラート全国公募展vol.6」を開催中です。
6回目を迎える「ポコラート全国公募展」ですが、みなさんはご覧になったことがありますか?

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「『ポコラート全国公募展』は、障がい者アート支援事業として始まりましたが、今は、障がいあるなし関係なく、あらゆる形の芸術表現の新境地切り開き、可能性を開く人々が切磋琢磨し競い合う場所です。障がいのある人も、プロの作家も、美大生も様々な人が参加しています。公募展では入選作品を展示し、他ではみたこともないような表現に出会えます。
そして、新しい表現発掘の場としてアーティストにも人気があります。」

展覧会制作を担当するコーディネーターの嘉納礼奈は、回を重ねるごとにあらゆる作家が「切磋琢磨し競い合う場所」になってきたと感じています。

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【(左)展示会場風景/(右)《朝・昼・夜》具志堅 誉】


ただただ日々の中で黙々と何かを作り続けていた人の発表の場所としてスタートし、
プロのアーティストと同じく大きなギャラリーでたくさんの人に作品の魅力を届ける場所となり、
障がいの有無を超えて「表現」を介して集う場所となった「ポコラート」。


有名な作家は誰一人いませんが、誰も見たことがない作品があふれる展覧会です。


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【(左)《キャッスルホーム》横山 涼/(右)《表裏界隈#1〜#10》(部分)田中七星】


そして、7月18日に行われた「ポコラート会議」では、ポコラート出展者をはじめ、全国各所から福祉の専門家、アートに関わる法律の専門家、本展覧会審査員やアーティストが集いました。
会議では、「創作の場所」「発表の場所」、そして作品が作者の手を離れて希望者に購入されることで生じる社会との関係や問題点などについて意見が交わされました。
近年ますます注目される障がい者の芸術表現の行く末を、みんなで考えていこうというポコラートならではの試みでした。


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【作品が体育館を埋め尽くした「一挙公開」展では、1,632点すべてが並びました】

今年の「ポコラート全国公募展vol.6」の総応募点数は1,632点
それらをすべて公開し、審査員と来場者の投票のもと入選作品を決定する春の「一挙公開」展。
選ばれた154点の入選作品が展示される夏の「ポコラート全国公募展」。
されに、千代田区長賞や来場者投票によるオーディエンンス賞などを受賞した作品を発表する冬の「受賞者展」。
以上の3つのステップでポコラートは1年間を通じて展開しています。

入選展は8月8日(月)まで。
あなたの一票が作家を次のステップへと後押しするオーディエンス賞への投票は7日までです。
ぜひ一度ご来場いただき、年間の「ポコラート」の活動にご注目ください。

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「いろいろな作品が集まることから、これまでの作家・作品・鑑賞者という美術の要素をくつがえす作品が集まっています。アール・ブリュット、アウトサイダーアート、ポコラート、さまざまな名称が飛び交いますが、自分なりの視点をみつけていただきたく思います。」 

〜「ポコラート全国公募展」コーディネーター 嘉納礼奈〜

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ポコラート全国公募展vol.6
開催日時:2016年7月16日(土)~8月8日(月)
開場時間:12:00−19:00 ※入場は18:30まで 火曜休場
会場:アーツ千代田 3331 1階 メインギャラリー(東京都千代田区外神田6-11-14)
入場料:一般500円 65歳以上300円 中学生以下無料
※千代田区民は身分証明書のご提示で無料
※障害手帳をお持ちの方とその付き添いの方1名は無料


3331 Arts Chiyoda
執筆・編集:伊多波

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