現在、3331 Arts Chiyodaで開催中の
わわプロジェクトによる『3.11映画祭』。
今週末の21日(金)、22日(土)、23日(日)は
3日とも上映+トークイベントを開催します。
22日(土)は、音楽家・遠藤ミチロウ、大友良英、
詩人・和合亮一らを中心に立ち上がった「プロジェクトFUKUSHIMA!」の
活動を撮り続けてきた藤井光監督のドキュメンタリー作品
『プロジェクトFUKUSHIMA!』を上映します。
上映後には、藤井光監督と「山形国際ドキュメンタリー映画祭2013」で震災特集コーディネーターをつとめた小川直人氏が
"震災をめぐる映像(それぞれ)には何が映っていないのか?"をテーマに
トークイベントを行います。
また、23日(日)は放射能汚染、被ばく、原発やエネルギーの
問題を追い続けてきた鎌仲ひとみ監督作品を一挙3作品上映。
鎌仲監督が「ヒバクシャ」を追う始まりとなった
『ヒバクシャ─世界の終わりに』(2003年)。
2004年に完成した、原発で使った燃料から
プルトニウムを取り出す再処理工場を追った
『六ヶ所村ラプソディー』(2006年)。
そして、2011年3月に起きた福島第一原子力発電所事故を機に、
被ばくに関する医療活動を継続してきた4人の医師に
「これからどう対処すればよいのか」を問いかけた
『内部被ばくを生き抜く』(2012年)。
上映終了後には、鎌仲ひとみ監督のトークも。
鎌仲さんが追い続けた問題のこれまで、そしてこれからを
見つめることで、今なお深刻な状況にあるこの現状を
みなさんと一緒に考える機会になればと思います。
『3.11映画祭』開催中は、先日リニューアルオープンした
館内のショップ「3331 CUBE shop&gallery」にて
上映作品のパンフレットをはじめ、復興支援プロダクトを
販売しています。
宮城県石巻市牡鹿半島で被災したお母さんたちが
復興への祈りを込めて手づくりしたピアスや、
被災した大漁旗の糸でつくられた「七福ピアス」など、
作り手の"想い"が生み出した様々な"もの"たち。
ぜひ、お手にとってご覧ください。
2014年3月11日。
2011年3月11日から3年が経ちました。
3331 Arts Chiyodaでは、3年前の今日、当館で防災シンポジウムを
開催されていた明治大学政治経済学研究科特任教授・中林一樹氏を
お招きし、特別講義『3.11減災会議、まちづくりの日常からの減災』を
開催しました。
近い将来、地震が東京を襲ったとき
どのような被害が待っているのか?
そして私たちは何を備えるべきなのか?
首都直下地震の想定震度分布図をはじめ
上下水道、電気、ガスの被害率などのデータ資料から
私たちが日常生活の中で取り組むべき減災習慣についても
お話いただきました。
そして本日もわわプロジェクト『3.11 映画祭』は
東日本大震災に関するドキュメンタリー映画を上映中です。
明日3月12日(水)16:00〜上映&トークが行われる作品をご紹介します。
タイトルは『相馬高校からあなたへ』。
これはNHKで放送されている『東北発☆未来塾』にて
映画監督・是枝裕和氏監修のもと、
福島県立相馬高校3年生の女子生徒たちが制作した短編映画。
彼女たちは、2011年に高校へ入学しました。
そして今年3月、卒業を迎えます。
未来のまちを背負う彼女たちが
3年間で見つめたもの、そして震災への思いが
本作には込められています。
上映終了後には、相馬高校3年生の生徒たちによる
トークも開催します。
『3.11 映画祭』では、
東日本大震災に関するドキュメンタリー32作品を上映中です。
それぞれの場所で、それぞれの人が
東北、そして自分たちの"生き方"をあらためて見つめる今、
各作品が映し出す現実や、
投げかける問いをみなさんと一緒に共有できればと思います。
『3.11 映画祭』
開催日:3月9日(日)〜3月30日(日)*休場日なし
開催時間:上映時間は日によって異なります。詳細はwebサイトをご確認ください。
料金:共通1回券=前売り700円
web割900円
通常1000円
千代田区割&シニア割700円
*1回券で会期中のいずれかの上映(トーク付き上映含む)、
トーク1回をご覧いただけます。
会場:3331 Arts Chiyoda 特設ギャラリー
主催:わわプロジェクト(一般社団法人非営利活動法人団体コマンドN)
共催:株式会社グローパス
協力:3331 Arts Chiyoda
3331では、今週7日(金)より
日本のアート界の裾野を広げる新しいアートフェア『3331 ART FAIR』を開催します。
『3331 ART FAIR』には、3331が独自の視点でセレクトした
気鋭のアーティスト総勢91名が参加。そして、多くの著名コレクター・起業家・各界の
キーパーソンなど、50名あまりによる<コレクターズ・プライズ>(コレクターによる賞)を設けます。
世の中にはさまざまなコレクターがいますが、
その中でも、しばしば難解であると言われる現代アートを購入する
コレクターは何に興味を抱き、どのように作品と向き合い、
「鑑賞者」から「コレクター」となったのでしょうか?
現在、『3331 ART FAIR』webサイトでは、
本アートフェアの主旨に賛同してくださったコレクターの方々の
インタビュー映像を公開しています。
"ものを買う"というより、経験やそのときの思い出など、
"ストーリー"を買っている感覚なんですね。
だから、私が作品を買うときは、作家さんにちゃんとお会いして
いろんなお話をできる限り聞きます。
共通した時間と空間を自分の中に取り入れるのを楽しんでいるんですね。
家に新しい家族を迎え入れるような感覚かもしれません。
―――――石鍋博子氏(ワンピース倶楽部 代表)
まだ評価が定まっていない若手の作家と一緒に育っていけるところ。
安くはないけど、手が届かないほど高くない。それが魅力ですね。
―――――遠山正道氏(株式会社スマイルズ 代表取締役社長)
コレクションとはアートを産み出す者との痕跡でしかない。
コレクション自体にほとんど唯物論的な意味はないだろう。
大事で意味があることは、作品そのものではなく、
そのとき、その時代に、その個人個人の主体が
世界とアートとの関係を考え、そして行動するかである。
それは表面的に決して楽しいものではなく、
ときに苦痛でさえあろうが、しかし、その内的深淵において
これ以上の喜びはないだろう。
それは、生きているということそのものに他ならないからだ。
―――――どくろ興業
ひとつの作品を毎日みられる。そのことが作品の理解に対して
まったく違う効果をもたらす。
5年間毎日みていて飽きない作品、10年間みていて飽きない作品か。
それが所有することにつながっていく。
―――――南條史生氏(森美術館 館長)
自分のことをコレクターとは思っていないけれど、
作品を買ったこともあるし、むしろ買うことが好き。
生きている作家の作品を買うのが好きなんだと思います。
―――――林 千晶氏(ロフトワーク 代表取締役)
開催中は、連日多彩なゲストによるトークやパフォーマンスを交えた
ラウンジイベントも。
インタビュー映像で石鍋博子氏も言われていた
"共通した時間と空間"を楽しむきっかけとなるイベントです。
作品だけでなく、作家と出会うアートフェアとしても
ぜひ楽しんでいただければと思います。
『3331 Art Fair ‒Various Collectors' Prizes‒』
http://artfair.3331.jp/
会期:2014年3月7日(金)-16日(日)11:00-20:00
(最終入場は閉場 30 分前/最終日のみ11:00-19:00)
※オープニングレセプションは初日3月7日(金)18:00-20:00(ご招待の方のみ)
休場日:会期中無休
会場:3331 Arts Chiyoda 1F, メインギャラリー
入場料:入場料:1,000円
※当日に限り再入場可/作品ご購入の来場者様は入場料を全額返却する「デポジット制」/千代田区民無料
主催:3331 Arts Chiyoda