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AIR 3331参加アーティスト紹介〜アレクサンドラ・ヤニークさん密着!〜

JANUARY 26, 2021 1:45 PM / CATEGORY:AIR3331

秋葉原駅近く、東京の中心に位置する AIR 3331は、国内外のアーティストが文化やアート、さらには地域の人々とのふれあいを通して、作品制作やプロジェクトの可能性を広げることのできる場です!
今回は、2020年12月、AIR 3331のプログラムに参加したポーランド出身のアレクサンドラ・ヤニークさんの活動をご紹介します。

アレクサンドラさんの今回の滞在目的は、2019年から行っているプロジェクト「Project Orbis Interior/Orbis Exterior」として、日本の 「引きこもり」を起点に社会的な孤立と断然の問題を探り、作品のコンセプトを発展させることにありました。しかし、ロックダウンや隔離などによって、世界中の人々が外出を控え、自宅に篭っている状態が継続する中で、彼女のプロジェクトの視点は大きく変化しました。アレクサンドラさんは今回の東京での滞在で、人との距離感やコミュニケーションの方法が変わってしまった私たちの状況を、彼女独自の視点で考察し、作品を制作しました。
東京滞在中に撮影された写真や映像はプログラムの成果発表として3331 Arts Chiyoda館内にあるStudio & gallery IN 3331に展示されました。2012-01-01 00.00.20.jpg スクリーンショット 2021-01-26 12.46.53.jpg
写真に写された民家の窓からは室内の明かりが外に漏れており、人々の生活の様子が伺えます。しかし、不透明なすりガラスによって曖昧にされた家の中と、それを窺い知ることが出来ない彼女との間には大きな隔たりがあり、関係性の断然と孤独感が表れています。2012-01-01 00.00.28.jpg
また、アレクサンドラさんは室内での撮影も行っています。室内で過ごす時間が長くなる事により、今までは家の外に向けられていた意識が家の中にも向けられ、新たな視点の発見につながりました。2012-01-01 00.01.25.jpg 2012-01-01 00.03.05.jpg
アレクサンドラさんにとってAIR 3331レジデンスプログラム参加は今回で2回目となりますが、前回の滞在と比べて出歩く人が少なく、静かな東京の様子に驚いていました。しかし、どんな状況下でもアレクサンドラさんの表現に対する前向きな姿勢は、今回制作、発表された作品に成果となって表れていました。
展示会当日は、会場に人数制限を設けながらも、来場者が途切れることなく訪れ、アレクサンドラさんが一人一人丁寧に作品について語る姿が印象的でした。
2012-01-01 00.00.05.jpg写真のプリントは千代田内の印刷会社「有限会社シーエイチディープロダクツ」さんに依頼し、作家からの細かい要求に対し、丁寧で迅速な対応をしていただきました。

ポーランドに無事に帰国されたアレクサンドラさんですが、彼女の今後の発展と活躍を 3331スタッフ一同心より願っております。2012-01-01 00.01.04-1.jpg

AIR 3331 オープンコール 新規参加者募集中!
応募対象期間:2022年2月28日(月)まで
詳細はこちら:https://bit.ly/3a4d1AM

AIR 3331 〜3331 ART FAIR 2020参加アーティストレポート〜

MAY 27, 2020 4:19 PM / CATEGORY:AIR3331

毎年 アーツ千代田 3331で行われる3331 ART FAIR は国内外からアートマーケットやアートコミュニティが集まって開催しており、3331の地下から屋上までを使用した全館を挙げてのアートフェアになっています。
今年の3331 ART FAIR 2020 は世界の社会情勢を配慮し、参加者全員の安全を最優先に、規模を縮小しての開催となりました。

3331 ART FAIR 2020では、AIR 3331滞在作家による展示が3331館内の二つの会場で行われました。館内地下にあるスタジオ&ギャラリー イン 3331 (B108)では 
チェン・チン・リュー(スーザン)さんによる『春歩く』が開催されました。

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台湾出身のスーザンさんの柔らかな布で作られた立体作品は、銀座を歩く着物姿の女性の羽織や道行が揺れる姿からインスピレーションを得て、それらの持つ美しさや質感を、日本、中国、西洋それぞれの美意識を取り入れながら表現しています。AIR 3331滞在中、スーザンさんは毎日スタジオに通い、5つの立体作品を完成させました。壁にかけられた作品は、布の柔らかさが生み出す曲線や影のレイヤーも重要な要素として展示されていました。
"AIR 3331 プロジェクトスペース"では、岩本町レジデンス で制作活動を行う作家とプロジェクトの紹介の場として実験的な展示会が行われました。岩本町レジデンスは秋葉原駅近く、アーツ千代田 3331から徒歩20分にあるAIR 3331の施設です。今回は3331館内3階にある313を会場にし、スイス出身のオーレリー・クリセティグさんとスペインに活動拠点を置くポーラ・メンチェンさん二人の作家による作品の展示になりました。
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オーレリーさんは彼女が撮影した47枚のポラロイド写真に刺繍を施し、それをアクリル板に挟んで、天井から吊るすことで、写真が空間に浮かんでいるように展示しました。写真の表面には東京の街並みと電線が写っており、電線に沿って黄色い刺繍糸が施されていてます。写真裏側をみると、黄色い刺繍はポラロイド写真裏側の黒い部分にも現れており、黄色が浮き上がって見える様子をオーレリーさんは「想像上の星座の地図」と表現しています。
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会場の壁面にはポーラさんのドローイングやコラージュが展示されました。和紙の持つ質感に興味を持ち、自らも和紙を漉いて作品を制作するポーラさん。展示作品の中には日本の伝統文様からインスピレーションを受けて制作したものもあり、日本人にはどこか馴染みのあるデザインが透明感のある鮮やかな色彩の中に表現されていました。
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3331 ART FAIR 2020は規模を縮小しての開催となりましたが、多くの方にご来場をいただき、各展示とも参加者全員の安全を最優先に配慮しながら終了することができました。フェア終了後、岩本町で予定していたオーレリーさんとポーラさんのオープンスタジオは、安全上の問題からやむをえず実施を断念することとなりましたが、アートフェア開催中に足を運んでいただいた来場者の皆様、地域の皆様のご協力に感謝を申しあげます。

スーザンさん、オーレリーさん、ポーラさんは、それぞれ無事に帰国され創作活動を継続しています。
近況報告からは精力的に制作に取り組んでいる様子が伺えます。

チェン・チン・リュー (スーザン) の最新のソフトスカルプチャー
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オーレリー・クリセティグ 《This belongs to everyone, so enjoy the view》
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ポーラさんの活動がクリエイターのための情報サイト「Curator Space」に紹介されました。
https://www.curatorspace.com/about/news/paula-menchen-natural-layers--raw-materials/90
ポーラ・メンチェン
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みなさんの今後ますますの活躍を3331 スタッフ一同応援しています。

AIR 3331 オープンコール 新規参加者募集中!
応募対象期間:2020年9月21日(月) 〜 2020年2月28日(月)
応募締切:2020年8月21日(金)※応募期間締切日を延長しました!
詳細はこちら:https://bit.ly/3a4d1AM

AIR 3331参加アーティスト紹介〜ヤンウー・キムさん密着!〜

APRIL 2, 2020 5:23 PM / CATEGORY:AIR3331

AIR 3331では現在、2020年9月からのAIR 3331 オープンコール レジデンスプログラムの参加者を募集しています。応募期間:2020年8月21日(金)

秋葉原駅近く、東京の中心に位置するAIR 3331は、文化やアート、さらには地域の人々とのふれあいを通して、作品制作やプロジェクトの可能性を広げることのできる場です!
今回は、2019年7月30日から9月23日の期間、AIR 3331のプログラムに参加した韓国人アーティスト、ヤンウー・キムさんの活動をご紹介します!

キムさんは8週間AIR 3331岩本町スタジオを拠点にし、リサーチ、作品制作、成果発表として展示会を開催しました。IMG_5673.JPG彼女は大都市における通勤距離と時間について彼女独自の視点で考察し、そこから作品を制作しています。過去にはソウル(韓国)、ジョホールバルー(マレーシアからシンガポール間の通勤)で、人が長い時間をかけて毎日通勤する様子を撮影してきましたが、今回のAIR 3331でのプロジェクトでは世界屈指の大都市である東京に通勤する人々に着目し、彼らの通勤する姿の撮影に挑みました。
キムさんは、郊外から東京に毎日通勤をする人の中から撮影に協力いただける方を募り、二人にボランティアとしてご協力いただきました。
撮影された映像はキムさんのAIR 3331成果展である『AIR 3331 ヤンウー・キム個展"Commuting lives:通勤暮らし"』で発表されました。
DSC_0012.JPG成果展はAIR 3331 岩本町スタジオ1Fで行われました。
岩本町スタジオは普段、アーティストの制作スタジオとして使用されています。キムさんの展示期間の3日間は彼女の作品の世界観を訪れた方々がより楽しめるよう、他の滞在アーティストと交渉しながら、展示会の空間作りをしました。IMG_8782.JPG
DSC_0035.JPG暗幕で覆われた会場には東京で撮影した映像の他、過去に撮影したソウル、ジョホールバルーでの映像も展示しました。これら3つの映像の配置を日替わりで変える事で、各都市の個性を、差異のないように表現しようという狙いが感じられました。DSC_0024.JPG また、このプロジェクトはボランティアお二人の通勤の様子を撮影するだけでなく、そこから派生した立体作品も生まれました。それはキムさんのアイデアを表現する上で重要な要素となっています。通勤する人の動きを地図上で表して、そこに現れたビジュアルを使って作られたボールペンは観る人の興味を引くとともに、プロジェクトのコンセプトを示すプロダクト作品としても興味深いものとなりました。DSC_0017.JPG IMG_9481.JPG キムさんは、文化、教育、仕事が集まる都市に多くの人々が集まり、各々が住む場所に帰って行く様子を可視化し、そこから生まれるものを考察しながら作品を制作していました。DSC_0049.JPG展示会のオープニングレセプションでは多くの方の来場があり、キムさんの東京での成果を熱心に鑑賞している様子が印象的でした。
DSC_0007.JPGAIR 3331では、今回の成果からさらに発展を続けるキムさんのプロジェクトをこれからも応援していきたいと思っています。

AIR 3331 オープンコール 新規参加者募集中!
応募対象期間:2020年9月21日(月) 〜 2020年2月28日(月)
応募締切:2020年8月21日(金)※応募期間締切日を延長しました!
詳細はこちら:https://bit.ly/3a4d1AM
AIR 3331スタッフ

海外アーティストが3331 ART FAIR 2019に新しくもたらしたもの

JULY 3, 2019 4:58 PM / CATEGORY:AIR3331

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毎年アーツ千代田 3331で行われる3331 ART FAIR は国内外からアートマーケットやアートコミュニティが集まって開催しており、3331の館内地下から屋上までを使用し3331の総力を挙げたアートフェアになっています。
今年開催された3331 ART FAIR 2019は今までよりもさらに国際的な規模での開催になりました。
AIR 3331の滞在作家でもあったエラ・バティ(2019年滞在)、チュン・シュン・ラン(2018年滞在)、3331からの推薦作家として台湾出身の写真家安木(AINWOODS)、共にカナダ出身のユニス・ルックパトリック・クルーズとのコラボレーションは3331 ART FAIRの国際的な存在感を高める重要な要素となりました。

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オーストリア出身のエラ・バティは現在オランダを拠点として活動しています。3331 ART FAIRでは過去の作品とともにAIR 3331滞在中(2019.01.24〜2019.03.20)に館内の外神田スタジオにて完成させた作品を展示しました。マルチメディアアーティストとして活動する彼女の映像作品は自らが描いた抽象的なスケッチ、詩や人工植物を映像のセットとして用い、象徴的で非現実的な世界を表現しています。

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毎年のアートフェアの目玉の一つである1階のメインギャラリーでは国内外からのキュレーターや3331スタッフ達が選んだ推薦作品が見られます。
今回このメインギャラリーではAIR 3331の滞在作家であり、台湾出身の作家チュン・シュン・ラン(2018.01.05〜2018.03.29滞在) の作品も展示されました。
ランは彼の作品コレクションの中から"Lockdown Universe"シリーズ内の2枚の写真を展示しました。これら一連の作品は彼の忘れられない子供の頃の記憶からくる彼の世界観を表しています。

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3331から推薦作家である台湾の写真家安木はUNKNOWN ASIA 2018 にて作家デビュー後、今回のアートフェア参加となりました。彼の写真の中でダンスをする色鮮やかな女性は境界の無い愛を表現しています。

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カナダのバンクーバーに拠点を置くキュレーター、原 万希子からの推薦作家であるユニス・ルックとパトリック・クルーズの作品もメインギャラリーで展示されました。ユニスは滋賀県信楽にある滋賀県立陶芸の森アーティスト・イン・レジデンスに滞在しながらも東京にも拠点を作り活動をしました。アートフェアでは彼女がレジデンス滞在中に信楽の自然と独特で伝統的なやきものから着想を得て制作した立体作品を展示しました。
一方で広いスペースをダイナミックに使い、荒々しいタッチの作品が特徴のパトリックは今回のアートフェアの為に彼の多くの作品から"子供が創ったものを模倣した作品"を中心に選び、会場に合わせた規模の展示になりました。彼の普段の作品よりも小さい規模の展示でしたが、作品が持つ熱量が失われる事なく、パトリックの作品を東京で触れられる初めての機会となりました。

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アートフェア期間中、ロンドンで活躍中の画家近藤正勝、チュン・シュン・ラン、ユニス・ルック、パトリック・クルーズ、安木によるアーティストトークが開催されました。
アーティストトークでは海外でアーティストとして生活する方法をテーマに作家達のリアルな海外での体験が語られました。
3331アートフェア期間中に初めて開催された海外作家によるアーティストトークはたくさんの方々に興味を持っていただき、盛況のうちに終了しました。

3331 ART FAIR 2019は様々な要素を持ち合わせたアート作品の展示販売だけでなく、国籍やジャンルを超えてアーティスト、コレクター、キュレーター、オーディエンスの間でのつながりの場となりました。

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AIR 3331 オープンコール 新規参加者募集中!
応募対象期間:2019年9月2日(月)〜 2020年5月31日(日)
応募期間:2019年5月3日(金) 〜 2019年8月5日(月)
詳細はこちら:http://bit.ly/2Z9QGfS

AIR 3331参加アーティスト紹介〜ホイ・セリーヌ・スー・ロクさん密着!〜

SEPTEMBER 25, 2018 5:20 PM / CATEGORY:AIR3331

現在、参加者募集中のAIR 3331オープンコールのレジデンスプログラム。
神田・秋葉原・御茶ノ水周辺、東京の中心に位置するAIR 3331では、文化やアート、さらには地域の人々とのふれあいを軸に、作品制作やプロジェクトの可能性を広げることのできる場です!
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 今回は、2018年6月2日から2018年7月13日の期間、AIR 3331のプログラムに参加した香港人アーティスト、ホイ・セリーヌ・スー・ロク(Hui Serene Sze Lok)さんの活動をご紹介します!
 セリーヌさんはいったいどのような6週間を東京で過ごしたのでしょうか?
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 セリーヌさんの活動期間は6週間。この42日間の期間中にセリーヌさんは、錦町スタジオで同時期に滞在していた作家たちとのグループ展、アーツ千代田 3331館内ラウンジにて、個展を開催しました。
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 セリーヌさんはAIR 3331到着後すぐに錦町スタジオにて制作とリサーチを開始。リサイクルショップの骨董品や、フリーマーケットのガラクタなどに興味を持ち、東京の蚤の市を散策して回りました。そして集められファウンド・オブジェクトの数々を使用して小さな実験を行い、日々制作のアイディアを貯めて行きました。
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 また、同時期に到着したレジデンスプログラム参加中の作家たち(ジャクリーンさん、シャノンさん、マオさん)と非常に強いつながりができたことにより、自主的にグループ展を開催。展示はオーストラリア、香港、全く違うバックグラウンドを持った4人が英語でコミュニケーションをとりながら共同し制作しました。

その後、外部の団体が運営するCanvas Artist Talkというイベントにて作品に関するプレゼンテーションを行い、過去に行った様々なインスタレーションを披露。セリーヌさんの作品は、まるで星屑のように空間に散りばめられたファウンド・オブジェクトが、宇宙の波打ち際に打ち寄せられたかのような静けさで、時を失いながらその場に滞留し、横たわっている、そんな情景です。
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To those who dwell in realms of day, Installation, 2017 (Photo: Willem Mes)

 滞在の最終週には、レジデンスの最後を飾るセリーヌさんの個展『Words unsaid, then forgotten (語られなかったコトバたち、そしてそれを忘れゆく・・・)』が、アーツ千代田 3331館内のラウンジスペースで開催されました。
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展示にはたくさんの国内外の作家、キュレーターの方々が足を運び、セリーヌさんの交友範囲がレジデンス滞在中に大きく広がったことを実感しました。
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 窓がある展示空間に強くこだわりを持っていたセリーヌさん。白く表示を削り取られた地球儀とそれに投影される淡いビーチの色とスカイブルーが非常に美しいインスタレーションは、まるで地球が全ての大陸を失ってしまったかのようにも見えました。
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 また、天井には展示のタイトルでもある「Words unsaid, then forgotten」など、謎めいたコトバを蛍光灯に取り付けて密かに配置された作品があり、気づいた人は驚きを持って眺めていた様子でした。
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滞在の最後まで制作を続けたセリーヌさん。香港への帰国後は、アーティストとして活動する傍ら、大手ギャラリーでのコーディネート業務へ携わるとのこと。忙しい中で、大きな成果を残したセリーヌさんの活躍をAIR 3331は今後もフォローアップしていきたいと思います。
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セリーヌさんのサイトはこちら▶︎https://www.szelokserene.com
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 レジデンスプログラムでの活動や過ごし方はクリエーターによってさまざまですが、普段とは違った環境に身を置くことで、新たな視点や関係が生まれ、作品やプロジェクトが予想外の方向に発展する・・・
そんな展開が期待できるのもレジデンスプログラムの醍醐味のひとつ。
自分一人では見えなかったものが見えてくる、その過程や試みをほかのクリエーターたちやアーツ千代田 3331スタッフと共に楽しんでみませんか?
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AIR 3331 オープンコール 新規参加者募集中!
応募対象期間:2019年4月1日(月)〜 2020年3月27日(金)
応募締切:2018年9月28日(金)
詳細はこちら: http://bit.ly/2KDSZ7t
AIR 3331吉倉

〜AIR 3331参加アーティスト紹介〜キム・トーガソン・クランボーグさん密着!〜

JULY 30, 2018 7:55 PM / CATEGORY:AIR3331

現在、参加者募集中のAIR 3331オープンコールレジデンスプログラム
神田・秋葉原・御茶ノ水周辺、東京の中心に位置するAIR 3331では、文化やアート、さらには地域の人々とのふれあいを軸に、作品制作やプロジェクトの可能性を広げることのできる場です!
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 今回は、2018年4月27日から2018年5月24日の期間、AIR 3331のプログラムに参加したデンマーク人アーティスト、キム・トーガソン・クランボーグさんの活動をご紹介します!
 キムさんはいったいどのような1ヶ月を東京で過ごしたのでしょうか?
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 キムさんの活動期間は約1ヶ月。
このわずか28日間の期間中にキムさんは、アーツ千代田 3331館内外神田スタジオ(B108)にて、3331の廃材置き場で入手できるダンボールを素材として実験的な制作をおこないました。その制作のスピードは凄まじいもので、キムさんの長年のアーティストとしての経験を反映するように、室内のインスタレーションは日々ダイナミックに進行していきました。
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また毎日の制作の傍、キムさんは地域のイベントにも参加。アーツ千代田 3331にて毎年開催されている、アーティスト・日比野克彦さんによるコミッションワーク、『明後日朝顔プロジェクト』の朝顔のための土作りイベントに、早朝より地域の人たちに混じって参加したキムさん。日比野さんやイベント参加者の方々と土作りや片言での会話を楽しんでいました。
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造形作家であると同時に、キムさんはノイズミュージシャンとしての一面があります。日本ではボリス、ボアダムスなどをはじめとして多くのノイズバンドが活動しており、キムさんは関西と関東を行き来しながら様々なライブを体験していました。
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過去にはエチオピアのアディスアベバのAIRプログラムへの滞在を行っていたキムさん。その際にダンボールがどこの都市にもたくさんあることに気づいたそうで、その頃より制作の素材にダンボールを用いているとのことです。キムさんは数々の都市を旅しながら、その都市空間の中の建築物を写真に撮影し、それをフォトショップで加工してプロジェクション映像にするというシリーズ作品の制作を現在まで行っており、AIR 3331でも日本の都市空間を歩いて集めた写真から、都市のコラージュを作り出していました。
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様々なメディアの作品を同時に制作し、それを外神田スタジオの空間にて一つのインスタレーションに組み合わせたキムさん。この空間の制作についてはクルト・シュヴィッターズのメルツバウに影響を受けているとのことを教えてくれました。
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プログラムの最終週には、個展とアーティストトークを開催。アーティストトークには数多くのオーディエンスが訪れ、キムさんのこれまでの活動について耳を傾けていました。一ヶ月で非常に大きな成果を残したキムさん。デンマークへ無事帰国後に「モーニングコーヒーを飲みながら自宅の庭に座っています。」というお手紙をくれたキムさん。現在はデンマークの自宅で大好きな猫たちとくつろいでいるのではないでしょうか。
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レジデンスプログラムでの活動や過ごし方はさまざまですが、普段とは違った環境に身を置くことで、新たな視点や関係が生まれ、作品やプロジェクトが予想外の方向に発展する・・・
そんな展開が期待できるのもレジデンスプログラムの醍醐味のひとつ。
自分一人では見えなかったものが見えてくる、その過程や試みをほかのアーティストたちやアーツ千代田 3331スタッフと共に楽しんでみませんか?
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AIR 3331 オープンコール 新規参加者募集中!
応募対象期間:2019年4月1日(月)〜 2020年3月27日(金)
応募締切:2018年9月28日(金)
詳細はこちら: http://bit.ly/2KDSZ7t
AIR 3331吉倉

AIR 3331 参加アーティスト紹介 〜エリン・マクロスキーさん密着!〜

MARCH 26, 2018 8:05 PM / CATEGORY:AIR3331

現在、参加者募集中のAIR 3331オープンコールレジデンスプログラム。
神田・秋葉原・御茶ノ水周辺、東京の中心に位置するAIR 3331では、文化やアート、さらには地域の人々とのふれあいを軸に、作品制作やプロジェクトの可能性を広げることのできる場です!
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今回は、2017年8月29日から2017年9月26日の期間、AIR 3331のプログラムに参加したカナダ人アーティスト、エリン・マクロスキーさんの活動をご紹介します!
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エリンさんはAIR 3331で、いったいどのような1ヶ月を過ごしたのでしょうか?

エリンさんは動きやすいバックパック姿で、ドローイングの道具をもちながら都内の魅力ある風景をスケッチして回りました。それは都市の流動的な変化を捉えるためです。
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美しい水彩のパターンはまるで東京の都市から浮かび上がる、音の波紋の様。
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日中街中でアイディアをスケッチブックに描きため、夕方錦町スタジオに戻った後は、オープンスタジオにむけてペインティング作成に集中しました。

また、AIR 3331内で出会ったギョンウォン・ユンさんと、実験的なコラボレーションワークを作成し、短い期間ながらも新しい制作の方法論に取り組みました。
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オープンスタジオには、近隣のオフィスの方々や、TOKASの滞在アーティスト、カナダ大使館の職員の方が足を運んでくれました。
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また、エリンさんは、カナダ大使館のイベントへの参加、神田地域のローカルなイベントにAIR 3331コーディネーターや、AIR 3331のアーティストと参加し、スタジオ公開の前にネットワーキングを行いました。
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帰国後も、3331スタッフへクリスマスの美しいグリーティングカードをくれたエリンさん。
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AIR 3331は、エリンさんの活躍を今後も見つめていきたいと思います。
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Erin McCluskey(エリン・マクロスキー)さんのウェブサイトはこちら
▶︎▶︎▶︎https://www.erin-mccluskey.com

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レジデンスプログラムでの活動や過ごし方はさまざまですが、普段とは違った環境に身を置くことで、新たな視点や関係が生まれ、作品やプロジェクトが予想外の方向に発展する・・・
そんな展開が期待できるのもレジデンスプログラムの醍醐味のひとつ。
自分一人では見えなかったものが見えてくる、その過程や試みをほかのアーティストたちやアーツ千代田 3331スタッフと共に楽しんでみませんか?
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AIR 3331 オープンコール 新規参加者募集中!
応募対象期間:2018年5月1日(火)〜 2019年3月29日(金)
応募締切:2018年3月30日(金)
詳細はこちら: https://goo.gl/pqzMJh

AIR 3331吉倉

AIR 3331参加アーティスト紹介〜ギョンウォン・ユンさん密着!〜

MARCH 17, 2018 7:18 PM / CATEGORY:AIR3331

現在、参加者募集中のAIR 3331オープンコールレジデンスプログラム。
神田・秋葉原・御茶ノ水周辺、東京の中心に位置するAIR 3331では、文化やアート、さらには地域の人々とのふれあいを軸に、作品制作やプロジェクトの可能性を広げることのできる場です!
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 今回は、2017年8月23日から2017年11月14日の期間、AIR 3331のプログラムに参加した韓国人アーティスト、ギョンウォン・ユンさんの活動をご紹介します!
 ギョンウォンさんはいったいどのような3ヶ月を東京で過ごしたのでしょうか?
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 ギョンウォンさんの活動期間は約3ヶ月。
この期間中、同時期にAIR 3331でプログラム参加中だったカナダ人作家のエリンさんとのコラボレーションワークの作成、自身の作品であるグラフィック・ノベルの翻訳、印刷、新作の製作、さらにその世界観を体現する展覧会をアーツ千代田 3331にて開催しました。

 ギョンウォンさんはまず、滞在1ヶ月前に行ったレジデンスコーディネーターとのSkypeミーティングにて、作成中のグラフィック・ノベルを日・韓・英語にて作成することをコーディネーターと相談しました。グラフィック・ノベルの内容は、昔から韓国に伝わる、王様のおとぎ話を参照/再解釈し、新たなSFへと進化させたストーリーとなっています。
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 その後、日本に到着してすぐにAIR 3331に滞在中のアーティストたちと意気投合!エリンさんのオープンスタジオでは、自分の作品制作の傍で、一組の作品をエリンさんと共同で製作するなど、作家同士の交流から新しいインスピレーションを受けて、新たなスタイルの作品を生み出し、精力的に活動しました。
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 また、TWS(現TOKAS)のレジデンスランチミーティング、カナダ大使館でのプレゼンテーションイベントや、千代田区で行われているローカルなお祭り、オペラシティ・アートギャラリーで行われた「単色のリズム-韓国の抽象-」のオープニングレセプション等貴重な催し物へ参加するなど、様々なイベントへAIR 3331のコーディネーターと他のアーティスト共に参加し、交流の範囲を広げました。
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 同時期に滞在中のAIR 3331プログラム参加作家たちと楽しく過ごす一方で、自らの展示の計画を進めて行ったギョンウォンさん。自ら作り上げる初個展に向けて、3331館内をモチーフにオリジナル展覧会ポスターを作成しました。
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 グラフィック・ノベルを日・韓・英語にて製本したギョンウォンさん。個展には、グラフィック・ノベルの作品世界を体現する、闇の眷属の怪物をモチーフにしたインスタレーションと、新作の絵画作品を発表。壁の全体にペインティングを施した大作のインスタレーションとして観客を圧倒しました。
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 展示には3331のコミュニティスペースで同時期に開催されていた香港コミックフェスティバルの来場者や運営者、作家さん等が多く来場。また、一般の来場者や、日本のアーティストたちからも好評を博しました。ギョンウォンさんは日本語を勉強しており、来客者への作品解説も自ら率先。会場は短い開催期間ながらも、たくさんの方々にお越しいただきました。
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ギョンウォンさんは今後も、世界中でさらなるレジデンス経験を積むことを考えています。そして、韓国へ帰国してもなお精力的にオリジナルのグラフィック・ノベルの制作を続けています。
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今後のギョンウォンさんの活動をAIR 3331も引き続き応援していきたいと思います!!
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ギョンウォンさんのウェブサイトこちら▶▶▶︎ https://d0705g.wixsite.com/boooooook
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レジデンスプログラムでの活動や過ごし方はさまざまですが、普段とは違った環境に身を置くことで、新たな視点や関係が生まれ、作品やプロジェクトが予想外の方向に発展する・・・
そんな展開が期待できるのもレジデンスプログラムの醍醐味のひとつ。
自分一人では見えなかったものが見えてくる、その過程や試みをほかのアーティストたちやアーツ千代田 3331スタッフと共に楽しんでみませんか?
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AIR 3331 オープンコール 新規参加者募集中!
応募対象期間:2018年5月1日(火)〜 2019年3月29日(金)
応募締切:2018年3月30日(金)
詳細はこちら: https://goo.gl/pqzMJh
AIR 3331吉倉

AIR 3331参加アーティスト紹介 〜イグナシオ・チーコさん密着!〜

JANUARY 27, 2018 2:08 PM / CATEGORY:AIR3331, レポート

 現在、参加者募集中のAIR 3331オープンコールレジデンスプログラム
神田・秋葉原・御茶ノ水周辺、東京の中心に位置するAIR 3331では、文化やアート、さらには地域の人々とのふれあいを軸に、作品制作やプロジェクトの可能性を広げることのできる場です!

 今回は、2017年8月18日から2017年10月30日の期間、AIR 3331のプログラムに参加したアルゼンチン人アーティスト、イグナシオ・チーコさんの活動をご紹介します!
 イグナシオさんはいったいどのような3ヶ月を東京で過ごしたのでしょうか?
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イグナシオさんの活動期間は約3ヶ月。
この滞在中になんと、4つものプロジェクトを行いました!

 まず、到着から2週間目、早くも展示を思い立ったイグナシオさんは、過去にアルゼンチンで制作した作品を用いた展示を、アーツ千代田 3331館内のギャラリースペースにて発表。展示は、イグナシオさんのお父様がマルビナス戦争に出征した際の記憶にフォーカスした作品で構成されました。
 展示をキュレーションすることが初めてだったイグナシオさん。かなり苦戦しながらも、3331インスタレーションスタッフの協力を借りて、非常に濃密な空間を作り上げることを実現しました。
http://www.3331.jp/schedule/003991.html
▼インスタレーションスタッフとの作業風景
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2_2018blog.pngのサムネール画像
 そして、2ヶ月目には制作や展示だけではなく、レジデンスの仲間たちとともに、コーディネーターが案内するAIR 3331のツアーや、アーツ千代田 3331が関わる、地元のイベントに参加し、アート界での人脈や、新たな友達を得るような体験がありました。
▼神田の出世不動通り商店会が主催する神田技芸祭に参加
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 10月に入ると、イグナシオさんは館内の外神田スタジオを活用し、パフォーマンスを展開しました。暗い部屋に横たわる青白いイグナシオさん...急に見つけた人はびっくりしたことでしょう...
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 そして10月の最終週、二回目となる展示でイグナシオさんは、一度目の展示よりもさらに広い空間にチャレンジし、2時間限りの展示を開催。この展示コンセプトは、日本滞在で出会った全ての人を一堂に集めて、コミュニケーションしたいというイグナシオの思いが込められ、当日の会場には滞在中に出会った人々や、噂を聞きつけて集まった来場者で賑わいを見せました。http://www.3331.jp/schedule/004030.html 
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 滞在の最終週、イグナシオさんは錦町レジデンス周辺で開催されたアート・フェスティバル「トランス・アーツ・トーキョー 2017」と連携し、アート縁日というイベントにAIR 3331ブースを展開、作品発表を行いました。http://kanda-tat.com/program/artennichi/
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 イグナシオさんは、アルゼンチンに帰ったのち、日本の若い作家数名をアルゼンチンに招聘するプロジェクトを計画しているとのこと!

 引き続き、日本とアルゼンチンの架け橋となるようなプロジェクトを、AIR 3331もお手伝いできればと思います。

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イグナシオさんのwebサイトはこちら(スペイン語/英語)▶▶▶ https://www.ignaciochico.com ︎
イグナシオさん滞在中の取材記事ramona interview article(スペイン語)こちら▶▶▶ http://ramona.org.ar/node/64718

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レジデンスプログラムでの活動や過ごし方はさまざまですが、普段とは違った環境に身を置くことで、新たな視点や関係が生まれ、作品やプロジェクトが予想外の方向に発展する・・・
そんな展開が期待できるのもレジデンスプログラムの醍醐味のひとつ。

自分一人では見えなかったものが見えてくる、その過程や試みをほかのアーティストたちや3331スタッフと共に楽しんでみませんか?

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AIR 3331 オープンコール 新規参加者募集中!

応募対象期間:2018年5月1日(火) 〜 2019年3月29日(金)
応募締切:2018年3月30日(金)
詳細はこちら: https://goo.gl/pqzMJh

AIR 3331吉倉

それぞれのAIR 3331 〜参加アーティストのプロジェクト紹介!〜

JULY 19, 2017 4:54 PM / CATEGORY:AIR3331

現在、新規プログラム参加者を募集中のAIR 3331。
神田・秋葉原・御茶ノ水といった東京の中心に位置するAIR 3331では、
文化やアートさらには地域の人々との交流に触発され、新たなテーマやアイデアが生まれ、作品やプロジェクトの可能性が広がっています。

今回は、2016年から2017年にかけて参加したアーティストたちが、
どのようにAIR 3331を活用し、それぞれが実現したい企画やプロジェクトをいかに作り上げたのかご紹介したいと思います!


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Sunwoo Kim/キム・ソンウ (韓国)
活動期間:1ヶ月(2017.05.02〜2017.05.29)

キムさんの活動期間は1ヶ月。日中は都内のフィールドワークを通して
ペインティングやコラージュに使えそうな素材を探したり、スケッチを行ったり。
その後は錦町スタジオに戻り、東京という土地で得た新たなイメージや
マテリアルをうけて作品を制作。

1ヶ月という比較的短い滞在期間でしたが、ほかの滞在アーティストと共にオープンスタジオを開催し、
制作の成果を発表したり、神田祭にも参加し地域との交流を深めました。

また、レジデンスの終盤には、キムさんが韓国で参加しているウルチロ (乙支路)の
デザイン・アート・プロジェクトについてのプレゼンテーションを錦町スタジオで実施。
この活動紹介により、アーツ千代田 3331の統括ディレクター・中村政人との韓国での
ディスカッション、現地調査がその後実現し、
今後も国際的なコラボレーションが継続していくようです。


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Evelyne Leblanc-Roberge/エブリン・ルブラン=ロベルジュ (カナダ)
活動期間:2ヶ月(2016.05.17〜2016.07.11)

エブリンさんは、活動期間2ヶ月の間に3つのプロジェクトを展開。

"Les Attentes"という世界各地で展開されているビデオ・シリーズでは、
エブリンさん自身が参加者を募り、錦町スタジオで撮影を行いました。

2番目のプロジェクトでは、地図とメモ帳を持ちながら、
3331 Arts Chiyodaの片隅から忘れ去られた駅の一角まで、
普段誰も気にも止めないような都市の中の見過ごされたオアシスをカメラで撮影しました。

3番目のプロジェクトは、滞在中の活動を象徴するようなビルの窓ガラスへの
映像プロジェクションです。

オープンスタジオ開催中に、彼女のベッドルームの窓に映像を投影。
錦町レジデンス内に水が満ちていく様子をあらわしたSF的な映像は、
通りを行き交うオフィスワーカーや、近隣住民の方々の注目を集めました。

レジデンススタッフも、近隣住民への告知などをサポートし、
パブリックビューイングが実現しました。


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Fiona McGurk/フィオナ・マッガーク (スコットランド)
活動期間:3ヶ月(2016.10.01〜2016.12.23)

フィオナさんの活動期間はプログラム最長の3ヶ月。

錦町での実験的な制作のあと、3331館内でワークショップを行い、
来場者からお気に入りの"ことば"を集め、それらを活用したインスタレーションを制作しました。

また、同時期に錦町レジデンス周辺で開催されていたアート・フェスティバル
トランス・アーツ・トーキョー」とも連携し、
オープンスタジオを開催。
多くの参加者を集め、goodmoringsが運営するローカルフリーペーパー「goodays」の取材を受けるなど、3331周辺のコミュニティやアートイベントと関わり、多くの出会いが生まれました。

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レジデンスプログラムでの活動や過ごし方はさまざまですが、
普段とは違った環境に身を置くことで、新たな視点や関係が生まれ、
作品やプロジェクトが予想外の方向に発展する・・・
そんな展開が期待できるのもレジデンスプログラムの醍醐味のひとつ。

自分一人では見えなかったものが見えてくる、その過程や試みを
ほかのアーティストたちや3331スタッフと共に楽しんでみませんか?

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AIR 3331 オープンコール 新規参加者募集中!

応募対象期間:2018年1月5日(金) 〜 2019年3月31日(日)の間に参加
応募締切:2017年8月20日(日)
詳細:こちら

AIR 3331: 吉倉

AIR 3331 アーティストツアーレポート

MARCH 3, 2017 9:59 AM / CATEGORY:AIR3331

1/29(日)にAIR 3331プログラム参加者のオーストラリア人キュレーターのKent Wilson氏と相模原近隣のアーティストスタジオをめぐるツアーを開催しました!
Kentさんブログ

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今回訪問させていただいたスペースは
1. LUCKY HAPPY STUDIO、2. TANA Studio、3. REV (レフ) と、いずれも車がないとなかなか移動が難しい三箇所のスタジオを、作家さんのご好意で巡らせていただきました。
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Kentさんは2018年に日本人作家5名とオーストラリア人作家5名による日濠同時開催の展示を企画するためのリサーチを行っています。(2017/01/29時点)
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日本人若手作家らが運営し活動する生の現場を訪問し、展示のアイディアを固めることができたKentさん。2018年の展示がどのようなものになるのか非常に楽しみです。

ちなみに、ツアーの水先案内人である小林丈人さんは現在グループ展示を 3331 GALLERYにて開催中。
切断vol.Ⅲ」企画:ゲルオルタナ(栗原一成、小林丈人、田中良太)

また、TANA Studioを案内してくださった中村太一さんは、2017/3/4からAYUMI GALLERY CAVEにて個展を開催予定だそうです。
中村 太一 「Under the sky of nowhere」AYUMI GALLERY CAVE

こちらもあわせて是非足をお運びください。

【AIR 3331 ARTIST TOUR at Sagamihara Super Open Studio area!】
AIR 3331 coordinators and Australian curator Kent Wilson on studio tour! These private studios are off the beaten track, so it's a mode of meeting super active Japanese artists most visitors never experience!!!
http://www.superopenstudio.net/

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●下記訪問先スタジオ情報/Studio information
1. LUCKY HAPPY STUDIO
 ウェブサイト
 所属アーティスト
北村拓之 Hiroyuki Kitamura
片山真妃 Maki Katayama
小林 丈人 Taketo Kobayashi
長谷川 友香 Yuka Hasegawa
宮本 穂曇 Hozumi Miyamoto
千葉 正也 Masaya Chiba
高山陽介 Yousuke Takayama
2. TANA Studio
 ウェブサイト
 所属アーティスト
中村 太一Taichi Nakamura
3. REV(レフ)
 ウェブサイト
 所属アーティスト
千原 真実 Mami Chihara
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現在、AIR 3331 オープンコールでは2017年7月1日から2019年6月30日までのプログラム参加申し込みを受け付けています!
アーツ千代田 3331での活動に関心をお持ちいただけましたら、ぜひお問い合わせください!

応募対象期間:2017年7月1日-- 2019年6月30日
応募締切日:2017年4月30日
審査結果通知日:2017年5月中旬

詳細はウェブサイト にてご確認ください。
詳細は residence@3331.jp までお問い合わせください。

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