現在、3331 Arts Chiyodaでは『3331 TRANS ARTS展』を
開催中ですが、3331から1.5kmほどの神田にある
旧東京電機大学でもうひとつの"TRANS ARTS"が行われています。
その名も『TRANS ARTS TOKYO』。
旧東京電機大学11号館をまるごと一棟使用し(地下2F&地上17階!!)、
約300名のアーティストやクリエイターが
各フロアでイベントやワークショップ、展示を行っています。
今自分が何階にいるのか、あと何フロア見ていないのか
わからなくなるほどの圧倒的なボリューム!
▲左は16F「TOKYO GRAPHIC PASSPORT 2012」、右は5F「どくろ興業」。
搬入前はどのフロアの廊下も殺風景でしたが、
今では各フロアごとにまったく異なる空間になっています。
▲こちらは12FにあるASYLのお部屋。期間中、佐藤直樹さんは
オフィスをこちらにお引越し。ASYL Alternative Design Officeとして公開中です。
左は佐藤さんがいらっしゃるときの様子。右は佐藤さんがご不在のときの様子。
▲11Fでは池田晶紀プロデュースによる展覧会、株式会社「ゆかい」写真展を開催中。
ひと部屋ごとに写真家たちの個性溢れる展示となっています。
1日ですべてを見られなくてもご安心を。
『TRANS ARTS TOKYO』のチケット(500円)は
何度でも入場できるパスポート制。
今日は全フロアを制覇して、来週はイベント参加! なんてことも可能です。
さらにいえば、この場所で滞在制作を行っている作家も多数いるため
今週と来週、そのまた来週ではガラリと展示が変わっていることも
めずらしくありません!
(すでにオープン初日から比較すると、かなり変化している場所もあります)
さてここで、おすすめのイベントを少しご紹介します。
まずは天才編み師・203gow(ニイマルサンゴウ)さんによる
『ライブ編みワークショップ』。
あちらこちらに、203gowさんの作品が増えはじめている会場ですが
このワークショップでは参加者のみなさんと旧電機大学の館内を
縦横無尽に行き来しながら編み包んでいきます。
ちなみに、203gowさんが身の回りのありとあらゆるものを編み始めたのは
"世界がそう見える"からだそう。
カラフルでモコモコ、203gowワールドをぜひ体験してみてください!
<ライブ編みワークショップ開催日程>
10/27(土)、10/28(日)、11/10(土)、11/10(日)
いずれも14:00〜16:00/参加費1000円
*お申込はこちらをご確認ください
喫煙所にあるオブジェはすでに203gowワールドに。
もはや11号館をまるっと編み包んでしまいそうな勢いです。
そしてもうひとつは
アーティスト・大塩博子さんの『壁画ワークショップ』。
現在、旧電機大学は着々と解体工事が進んでいます。
(会場となっている11号館も、『TRANS ARTS TOKYO』終了後に解体されます)
工事現場をぐるりと覆う仮囲いは、おそらくみなさんが想像している以上のスケール!!
このワークショップでは、大塩さんが描いた壁画を参加者のみなさんで彩っていきます。
今日のワークショップでは、参加者の方々に雲をペイントしていただいたのですが
ひとつの雲が塗られるだけでも、町の景色がパッと明るくなるようで不思議です。
<壁画ワークショップ開催日程>
11/3(土)13:00〜15:00
11/11(日)12:30〜15:00
*参加費は無料ですが、『TRANS ARTS TOKYO』の入場パスポート(500円)が必要です。
*事前申込は不要です。東側仮囲い前に集合ください。
ふたつの会場で繰り広げられる"TRANS ARTS"、ぜひご覧ください!
ー『TRANS ARTS TOKYO』についてのお問い合わせー
神田コミュニティアート構想委員会
TEL. 03-3518-9664
MAIL. info@kanda-tat.com
もう10月も終わりに差し掛かっておりますが、10/8(月・祝)に終了を迎えた「3331 アンデパンダン」のオーディエンス賞をここに発表させていただきます。
<オーディエンス賞>
駒場拓也(こまば・たくや)「希望の光」
票の集計および確認に時間がかかってしまい、3331 アンデパンダンにご出品いただいていたみなさまにはご心配をおかけいたしましたこと、ここにお詫び申し上げます。
前回発表させていただいた8組の方に加えて、オーディエンス賞を受賞された駒場さんの合計9組で、2013年1月に展覧会を実施する予定です。展示会場は、3331 アンデパンダンと同じ1階メインギャラリー。こちらもぜひ、ご期待ください。
3331の1FギャラリーBでは、『坂野充学個展 VISIBLE BREATH』を開催中です。
アーティストであり、3331設立当時からのスタッフでもある坂野充学は、
東京で仕事を続けながらも地元・石川県白山市鶴来でリサーチを続け、
4年の歳月をかけて本作『VISIBLE BREATH』を完成させました。
5面のスクリーンで構成される映像インスタレーションは、
ひとりの民俗学"研究者"の語りから始まります。
地元・鶴来でのリサーチを始めた坂野は、
自身も幼少の頃から参加していた「ほうらい祭り」の起源を
尋ねるために神社を訪れました。
そのとき出会ったのが民俗学"研究者"・村西博二さんです。
村西さんの口から鶴来がかつて鍛冶屋町であったこと、
鍛冶屋文化の起源が古代にまでさかのぼることを聞かされた坂野は、
見慣れた町の風景が一変するほどの衝撃を受けたと言います。
映像インスタレーションでは、村西博二さんの語りや伝承、
坂野自身のフィールドワークをもとに、古代から現代までの
5つの異なる時間軸でそれぞれの物語が展開されます。
じっと作品を見ていると
5つの時間軸はある瞬間に交錯したり、影響し合ったり
していることに気がつきます。
その瞬間、私たちが存在する"今"の中にも
同じように脈々とその痕跡が受け継がれていることを
再認識させられるのです。
ありふれた風景に思えていた自分の町にも
こうした物語が隠されているのかもしれないと思うと
急にその景色が愛おしく思えてきます。
ぜひ、多くの方にその体験をしていただきたいと思います。
坂野充学 個展 VISIBLE BREATH
3331 Arts Chiyoda 1F メインギャラリーB
日程:2012年10月14日(日)〜2012年11月04日(日)
時間:12:00-19:00
休み:火曜日
料金:無料
本日、南青山にあるBOOK246で開催された
『贈本市vol.4』に参加してきました。
赤々舎さん、リトルモアさん、ナナロク社さんなどなど
3331のお客様にもおなじみの出版社さんに混じって
3331CUBEで取扱っているアイテムや書籍をズラリと!
お隣にはなんと、先日開催された
3331 EXPO マーケット部門「Whole Arts Market」にも
ご参加いただいたritokei(離島経済新聞社)さんが!!
こうしたところでお会いできるのも、嬉しいご縁です。
『贈本市』は赤々舎をはじめとする出版社さんが
写真集の贈りものを提案する「写真集を贈る日」をきっかけに誕生したイベント。
普段、書店で本を買う私たちが出版社の方とお話する機会はあまりありません。
しかし、1冊1冊の本にはいろんな方の想いがたっぷりと込められているのです。
そんな本の背景にある"ストーリー"を伝えたいという
BOOK246さんの気持ちからはじまっています。
訪れていただいた方と、ひとつひとつ
そうしたお話ができたことは私たちにとっても
とてもステキな時間でした。
世の中には選べないほどたくさんのものが溢れていますが、
その中で"想いが伝わるステキな出会い方"を提案できることは
とっても大切なことのような気がします。
3331でもそうした出会いがたくさん生み出せればいいなと思います。
そして、現在BOOK246で開催中の「3.11 つくることが生きること」展が
いよいよ明日で最終日となります!
わわプロジェクトの書籍以外にも、
宮城県女川町で復興の一環で始まったプロジェクトの女川カレーや、
東北の写真集なども集められており
ここにもステキな出会いが用意されていますので
ぜひ、足を運んでいただければと思います。
日増しに冬がジリジリと近づいているのを感じますが、
季節は秋! そう、読書の秋です。
実は3331 Arts Chiyodaから
書籍を発行しているのをご存知ですか?
まずはこちら、
『藤浩志のかえるワークショップーいまをかえる、美術の教科書』。
先日3331でもギャラリーを埋め尽くす物量(おもちゃ)で
大人も子供も圧倒する展覧会を開催した藤浩志氏。
約30年以上に渡る藤氏の活動の中でも、
おもちゃ交換システム「かえっこ」は2000年に発案されて以来
国内外1,000ヵ所・5,000回以上にわたって開催されています。
もともとは藤氏が考案したシステムでありながら、
「かえっこ」は開催地域が抱える問題に対応し、
市民や住民が主導となるプロジェクトへと発展しています。
この本は、「かえっこ」から生まれたさまざまなワークショップから
50の事例をまとめたもの。掲載されている事例はどれも
お金がかからず簡単で、すぐにできるものばかり。
一見何でもないものや、役に立ちそうにないものこそ
未来を変えるかもしれない。そんなアイデアやヒントが
たくさん詰まった"新しい美術の教科書"です。
(藤浩志ってどんな人?という方はぜひこちらの『3331 TRANS ARTS』をご覧下さい!)
続いて、3331に拠点を置く東日本大震災復興支援プロジェクト
「わわプロジェクト」も書籍を発行しました。
タイトルは『つくることが生きることー東日本大震災復興支援プロジェクトー』。
↑紀伊国屋書店 新宿南店4Fに平積みしていただいていました!
この本には震災直後から現在も継続している現地で活動する人々のインタビュー、
アーティストやデザイナー、建築家たちによる70の支援プロジェクトの紹介、
畠山直哉氏・佐藤ジン氏・細川剛氏・宇宙大使☆スター氏が撮影した写真作品、
そして2011年3月に3331で開催された貴重なトークも収録されています。
(side-A/side-Bの両表紙構成かつ、368ページにも及ぶボリューム!!)
掲載されている支援プロジェクトの多くは現在も活動中であり、
大都市にも必ずその日が来ると言われている今
あの日から私たちに問われていること、そして"つくること"の本質を
もう一度見つめるきっかけになる本となっています。
そして現在、南青山の書店『BOOK246』にて『つくることが生きること』展を11月14日(日)まで開催中!!
期間中は宮城県女川町で復興の一環で始まったプロジェクトの女川カレーや
東北の関連書籍も販売されています。
"旅の本屋さん"だけあって、店内に入ると一気に旅気分を味わえる
本当にステキなお店なので、ぜひ足を運んでみてください。
また、13日(土)11:00〜17:00は同じく『BOOK246』の贈本市vol.4に
3331が参加します!(雨天中止)
当日はごっそりアートブックと3331オリジナルグッズを持って
みなさまのお越しをお待ちしています。
*書籍は以下の店舗でご購入いただけます(2012年10月10日現在)*
『つくることが生きること』
・Amazon
[東京都]
・onSundays
・紀伊國屋書店 新宿本店/新宿南店/オンラインストア
・3331 CUBE
・SHIBUYA PUBLISHING&BOOKSELLERS
・BOOK246
・百年
・NADiff
[京都府]
・ガケ書房
[宮城県]
・KANEIRI Museum Shop 6(せんだいメディアテーク1F)
・紀伊國屋書店 仙台店
[岩手県]
・ブックポートネギシ
『藤浩志のかえるワークショップーいまをかえる、美術の教科書』
・Amazon
[東京都]
・onSundays
・3331 CUBE
・SHIBUYA PUBLISHING&BOOKSELLERS
・BOOK246
・百年
・NADiff
[青森県]
・十和田市現代美術館ミュージアムショップ「アぺ ロッサ」
[新潟県]
・水と土の芸術祭
[宮城県]
・KANEIRI Museum Shop 6(せんだいメディアテーク1F)
[兵庫県]
・兵庫県立大学生協 新在家キャンパス店
取扱い店舗は随時更新していきます。
書店様からの注文も承っておりますので
お気軽にお問い合わせください。
TEL: 03-6803-2441 FAX:03-6803-2442
E-MAIL:shop●3331.jp(担当/小林)
*「●」を「@」に変えてお送りください
千代田芸術祭2012「3331 EXPO」がいよいよ今週末で終了となります。
展示部門「3331 アンデパンダン」では、会期初日と2日目に公開講評会を行いました。
講評ゲストは青木淳さん(建築家)、東谷隆司さん(インディペンデント・キュレーター)、齋藤芽生さん(画家)、クワクボリョウタさん(メディア・アーティスト)、佐藤直樹さん(ASYL アートディレクター、3331 デザインディレクター、多摩美術大学准教授)、塩見有子さん(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ [AIT/エイト] ディレクター)、森裕一さん(MORI YU GALLERY 代表)の豪華7名(!)。3331 統括ディレクター 中村政人も加わり、合計8名で作品講評を実施しました。今年も各日程で4時間超えだった講評会。
ゲスト7名+3331 ディレクターの8名がそれぞれの視点で選出した作品に与えられるスカラシップ、ここに発表させていただきます!
<中村政人 賞>
宮本和之(みやもと・かずゆき)「0座標へ」
<青木淳 賞>
竹浪音羽(たけなみ・おとは)「まるまるせかい」
<齋藤芽生 賞>
相良裕介(さがら・ゆうすけ)「Paving 01」「Paving 02」「Paving 03」
<東谷隆司 賞>
micarinko(みかりんこ)「ケノコラージュ」
<佐藤直樹 賞>
中村まさし(なかむら・まさし)「がーるずとーく」
<クワクボリョウタ 賞>
島本了多(しまもと・りょうた)「体の器」
<森裕一 賞>
渡部剛(わたべ・ごう)「Landscape of abstract cityー抽象都市の風景画」
<塩見有子 賞>
Sari Doi(さり・どい)「Cosmic Lovers」
以上、8作品がスカラシップを受賞しました。
(受賞作品の制作者の方々には、2013年1月に実施するグループ展に参加していただく予定です)
「3331 アンデパンダン」の会期は10月8日(月・祝)まで。ぜひ、受賞作品を会場でご覧ください。
なお、来場者の投票第一位によって選出されるオーディエンス賞は展覧会終了のそのときまで投票を受け付けております。お気に入りの作品に投票してみてください。
3331 おおぞね