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"この公募展の中にある私の作品"という事実が、今回の私の作品の本質かもしれない。 〜ポコラート出展作家より

JULY 28, 2016 10:00 AM / CATEGORY:ポコラート

「すばらしい」芸術とは、何でしょう?

 著名な作家の作品でしょうか?
 完璧な技術で作られた作品でしょうか?

そもそも、「すばらしい」という言葉に値しなくても、鑑賞者のこころを打つ魅力があればそれは十分、芸術なのだと思います。
現在開催中の『ポコラート全国公募展vol.6』では、作品そのものと向き合い、それ自体から受ける「何か」を感じ取ってもらいたいと考えています。
なので作品キャプションには、作品名と作家名のほか、肩書きも素材も制作技術も記載していません。

ただただ作品と向き合い、作品のちからを感じ取ってほしいと願っています。

展覧会期も折り返して残り2週間となりました。
たくさんの作家の中から、ほんの一部ですが、作家の声をみなさんにお届けしたいと思います。

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【 室井悠輔『最も遠い場所に辿り着くための日記』】


「画家ジャン・デュビュッフェの思想に強い感銘を受け、私は毎日労働をする傍ら、新しい絵を生み出すための訓練をしている。私はこの世の中に見たことのないイメージが存在する状況がいつも悔しい。そして、本物、偽物、内側、外側、個人、他者、、、といったいくつもの解決しない疑問と闘っている。
この公募展に出展することは私にとって大きな挑戦であり、"この公募展の中にある私の作品"という事実が、今回の私の作品の本質かもしれない。だから私の作品単体ではなく、他の出展者の作品もよく見てほしい。その比較の中でどのように見えてくるのか、が気になる。」

室井悠輔(ポコラート全国公募展vol.6 出展者)

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表現者にとって、年齢や性別はもちろん、障害の有無、美術教育の有無を超えて、
表現したいという強い想いが何よりの原動力になることを感じさせる室井さんの作品。
ひとつの完璧な絵画を描ききることより、日々浮かんでは消え・変化する状況を描いたドローイングは、切実な程の「描くこと」への緊迫感が感じられます。

154点の作品それぞれが、誰かのこころに響く力強さを秘めています。
ぜひご来場いただき、あなたのこころに響く「芸術」を見つけてください。

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ポコラート全国公募展vol.6
開催日時:2016年7月16日(土)~8月8日(月)
開場時間:12:00−19:00 ※入場は18:30まで 火曜休場
会場:アーツ千代田 3331 1階 メインギャラリー(東京都千代田区外神田6-11-14)
入場料:一般500円 65歳以上300円 中学生以下無料
※ 千代田区民は身分証明書のご提示で無料
※ 障害手帳をお持ちの方とその付き添いの方1名は無料
※ 会期中はワークショップも開催しております。展覧会とあわせてご参加ください
詳しくはこちら


3331 Arts Chiyoda
執筆・編集:伊多波

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