早朝05:46、神戸・三宮にある東遊園地では
「阪神淡路大震災1・17のつどい」が行われました。
阪神・淡路大震災から18年が経過し、
神戸市では震災を知らない市民が人口の4割を超えたといいます。
その一方で、2011年3月11日の東日本大震災を受けて
阪神・淡路大震災の経験に学ぶ機運が高まっています。
東日本大震災を機に立ち上がった「わわプロジェクト」は
被災地で活動している人たちと支援する人たちをつなぎ、
サポートすることを目的に活動を続けています。
その「わわプロジェクト」が本日より
デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)にて
『東日本大震災復興支援「つくることが生きること」神戸展』を
開催しています。
東日本大震災から今年の3月11日で3年になりますが、
復興活動は終わっていません。
神戸もまた、現在も目に見えぬかたちで震災の影響を
受けているところもあります。
そして将来発生が懸念されている関東、南海の地震......。
この"終わらない震災"に向けて、
私たちは何を見つめ、何を問うのでしょうか?
会場にある巨大なスクリーンに映し出されるのは
阪神・淡路大震災直後の神戸を撮影した写真家・宮本隆司氏の写真
「Kobe 1995 After the Earthquake」と、
東日本大震災前後を撮影した写真家・畠山直哉氏の写真
「気仙川/陸前高田」。
このスケールで展示される機会は、神戸展だけになるかと
思いますのでぜひ体感していただきたいと思います。
東日本大震災と大津波によって失われた街や村を
1/500の縮尺の模型で復元し、環境や記憶を保存・継承していくことを
目指す「失われた街」模型復元プロジェクト。
2011年7月より取り組んでいるワークショップでは、
復元された真っ白な模型に色を塗ったり、樹木を植えたりして「街」に変え、
参加者で制作した「街」を囲んで話し合います。
1月27日(日)は、神戸の街を題材にワークショップが行われます。
ほかにも、2011年7月より現在も取材を継続している
復興活動に力を注ぐ人々のインタビュー映像や、
阪神・淡路大震災に対する17年間の支援プロジェクトを
アート・デザイン・建築の分野別に時間軸におとしこんだ
「阪神・淡路大震災+クリエイティブ タイムライン マッピング プロジェクト」など、
"神戸から見た東北・東北から見た神戸"を
考える展示となっています。
また、3.11後に復興支援を目的につくられたプロダクトを販売する
「わわや」も会場にオープンする他、岩手県大船渡市で定期開催されている
「やっぺし祭り」も神戸にやってきます。
展示やイベントを通して、個々の持つ"記憶"や"場"を共有しながら、
本展が未来を考えていくきっかけとなることを願います。
ぜひ会場に足をお運びください。
【東日本大震災復興支援「つくることが生きること」神戸展】
2013年1月17日(木) ~ 27日(日)(10日間) 11:00〜19:00
会場/デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO) 神戸市中央区小野浜町1-4
休館日/月曜日 参加料/無料