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『Hello! We Are Open』展 ARTS FIELD TOKYO マルチスペースにて開催中!

SEPTEMBER 7, 2011 10:32 AM / CATEGORY:日記

千代田芸術祭2011も開幕し、たくさんの作品とお客様でにぎやかな3331です。千代田芸術祭にお越しいただいた際は、ぜひ館内をぐるっと探検してみてください! おもしろい展示が数多く開催中です!

今日は、B1F のARTS FIELD TOKYO のスタジオをご紹介します。

9月は、AFTの作家さんたちが普段制作で使用しているスタジオの公開を記念して、AFTマルチスペースとスタジオで『Hello! We Are Open』展が開催中です。マルチスペースではスタジオメンバー4人の作家さんが週替わりで作品を展示していきます。その第一弾が、松尾宇人さんの『I know that I know nothing』です!


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AFT のスタジオにお邪魔して、松尾宇人さんに作品についてお話を伺いました。


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---- 作品から、月を連想する方が多いみたいです。何も説明していないのに、おもしろいですね。月はああいう光り方はしないのにね。あれは装置の裏側から間接光で光っているんですよ。表面は土を塗ったんですが、あるがままに任せたというか・・・自分の作為の及ばない所を大切にしたいと思っています。強いて言えば、他力本願な感じと言いましょうか。

----タイトルの『 I know that I know nothing』は日本語で言うと「無知の知」。ソクラテスの言葉です。作品に取りかかった最初は、プラトンの「洞窟の比喩」のことを考えていたんです。原始の人間は洞窟で暮らしていましたが、人々が見ているのは自分の「影」、「幻影」で、にそれを実体だと思い込んでいるという喩えです。プラトンの弟子であるソクラテスが、その答えとして出したのが「無知の知」なのかな、と。開きなおりというわけではないですが。アートの方向性の一つとして、真実に近づこうという欲求がありますが、やはり、出発点を忘れてはいけないな、と。作品は、そのような僕の意志表明と言えるかもしれませんね。

作品の光と影を堪能しながら、原始の人間に思いをはせてみてもよいかもしれませんね。街の喧噪やら、暑さやら、何やかにやから、少し離れたところに私たちを連れていってくれるかもしれません。


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松尾さんや、その他AFTの作家さんたちが普段制作をしているスタジオは、9月中の週末は公開制作。10月1日から9日まで展覧会。AFTマルチスペースでは10月9日まで毎日展示しています。どなたでも見学できますので、ぜひ遊びにいらしてくださいね!

3331 赤井

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