3331 Arts Chiyoda、2k540 AKI-OKA ARTISAN、アミューズミュージアムの3館コラボレーション企画ということで、「アートテラーとに~主宰 東京右半分アート事情なう。」と題されたイベントが5月13日に開催されました。
2010年より大小多くのアートスペースが立ち上がり、話題が尽きない東京の右半分(東東京)エリアの魅力に迫る、二部構成の半日かけての企画、3館を60名の参加者と一緒にツアーして、みんなでディナーをしながらトークショーの開催と盛りだくさんの8時間でした。
まずは耳慣れない「アートテラー」という職業、みなさん聞いたことがありますか?
アートテラーとは"一般の方にとって、とっつきづらいイメージのある『美術』を、より身近で、より楽しいものに感じて頂けるようなトークをする職業"のこと(アートテラー・とに〜 HPより)。その第一人者として年間100を超えるツアーを決行しているアートテラー・とに〜さんが3331に来館しました。美術の解説をする職業は他にもありますが(例:学芸員や美術評論家、大学教授など)、とに〜さんの持ち味は、やはり吉本興業芸人時代に鍛えたしゃべりの技術と、笑いのセンスで独自のトークガイドをする点です。
そんなアートテラーとに〜さんの引率のもと集結した好奇心旺盛なオーディエンスの方々は、3331内のツアー中も「どうやってリノベーションしたのか?」、「レンタルスペースで展覧会がしたい!」など具体的な質問が多く、アート鑑賞を心から楽しんでいるお客さんが多いなと感心しました。
トークショーでは、MCのとに〜さんが絶妙にいじってくれたおかげで、お客さんも終始和気あいあいな雰囲気で楽しんでもらえたのではないかなと思います。
写真にはありませんが、トークショーではサイコロを転がしてトークの内容を1人ずつ決めていくという(テレビ番組ごきげんようでつかっている「はじめて○○した話」というお題がついているもの)なかなか「アート」と冠のついたトークショーではお目にかかれない演出で緊張しましたが、これがなかなか新鮮で楽しかったです。トークの内容はそれぞれの施設での運営方法や立ち上げまでの経緯など、表には出ないような話の連続でお酒も入って盛り上がってきた後半戦は、「ここだけの話ですが...」が続出でした(笑)
そのほか、60名の参加者全員で「東京右半分を考える」企画では、東東京エリアが「右半分っていったいどこ?そ」「もそも分ける必要あるの?」といったオープンディスカッションが繰り広げられ、会場からは「北区は右半分じゃない」、「品川区はぶくが住んでるから右半分だ」、「新宿はアツい」などなどいろんな意見交換がでてきました。だんだんと話のテーマがずれてきた時にお客さん全員大笑いのオーディエンスのコメントは「江戸川区は右半分じゃなくて千葉県」でした(笑)
これはあくまで個人の意見ですので、江戸川区民、千葉県民の方、怒らないでください(汗)
なにはともあれ、こういったオーディエンスと気軽に意見交換ができる企画に感謝しながら、
とに〜さんのようなアートテラーがこの先どんどん増えていくことの重要性を感じた1日でした。
アートテラー・とに〜さん、2k540 AKI-OKA ARTISAN所長の宮森康友、アミューズミュージアム館長の辰巳さんほかスタッフの皆様、60名のオーディンスの方々、楽しい時間をありがとうございました。
2k540 AKI-OKA ARTISANは3331から徒歩5分以内、アミューズミュージアムも銀座線で移動すれば15分のご近所です。3館それぞれ個性あるスペースですので、皆様もぜひぷちツアー決行してみてください!
3331 坂野
アートテラー・とに〜 http://homepage3.nifty.com/art-teller/
《JR秋葉原駅~御徒町駅間の高架下にできた、ものづくりの街》
2k540 AKI-OKA ARTISAN http://www.jrtk.jp/2k540/
《浅草の新名所。日本の文化や和、美、技術を紹介するライブミュージアム》
アミューズミュージアム http://www.amusemuseum.com/