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Look, if you like, but you will have to leap.

FEBRUARY 26, 2010 10:07 AM / CATEGORY:日記

開館記念展 第1弾 の記念すべきタイトル

「見るまえに跳べ」

勢いの良いタイトルですねと、好評をいただいてます。

大江健三郎の小説「見るまえに跳べ」の主人公は、
様々なプレッシャーのもと、
「跳ぼう」ともがき、戦い、苦しみます。

物語のラストシーン、
主人公は「結局はこれまで生きてきた21年間、
自分は一度も跳べなかったのだ」と考えます。
絶望と自失のもと、朝を迎えた主人公は、
ズボンをはき、上衣をつけ、扉をひらいて外へでます。

そこで小説は終わります。
しかし、主人公は本当に跳べなかったのでしょうか?

私には、主人公が扉をひらいたその瞬間が「跳ぶ」瞬間なのだと感じられました。

なにげない日常にある、
本人さえも意識しないでいるその瞬間が「跳ぶこと」なのではないでしょうか。

そこに沢山のヒントがあるような気がしています。
扉をひらいて、見るまえに跳べ!

3331 PR 友川綾子

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