BLOG|2010年12月

展覧会の会期は残すところあと1週間です。

2010年12月 5日 14:31

12月に入り、いよいよ日比野克彦 個展「ひとはなぜ絵を描くのか」の会期も、残すところあと1週間程となりました。オープン以来、クレーン・ペインティングやトークイベント、明後日朝顔の収穫祭や昨日のヒビノカップまで、展覧会を通して様々な出来事が、ここ3331 Arts Chiyodaで行われてきましたが、今日は改めて、展覧会そのもののご紹介をさせていただきます。

今回の展覧会は、日比野克彦というアーティストが、世界中旅をする中で出会ったその場その場の煌めきの瞬間を、描くという行為を通して自身が認識し、思考を巡らせた痕跡のような作品群です(13カ国、19の地域)。人に見せるつもりはなく描いたというその作品からは、描く日比野自身も、その景色に同化していたのではいかと思わせる、純粋性と普遍性が伺えます。

本展のメインとなる展示室は、パリのホテルで3日間閉じこもって描かれた、30枚のドローイングと共に、描いた際の詳細な心象を綴った文章で構成されています。「ひとはなぜ、絵を描くのか?」という問いに、作家なりに挑んだこの時間の推移を追体験することのできる、貴重な展示となっており、作品を生み出すことの苦痛と快楽を、まざまざと見せつけられることでしょう。

2000年代に入ってからの日比野の活動は、ワークショップをメインとした参加型プロジェクトで知られており、3331コミッションワークとしても明後日朝顔プロジェクトや明後日新聞の発行を行っていますが、本展では、一人のアーティスト日比野克彦の、創作の原点を垣間みる機会であると同時に、参加型プロジェクトとの共通点も見いだせる展覧会となっています。
ぜひ、お見逃しのないよう、お誘い合わせの上、ご来場下さい。
(本展コーディネーター/3331 長内綾子)


◎今後開催の関連イベント
【F】2010年12月10日(金)19:00-21:00
松本弥(古代エジプト研究者)×日比野克彦「原初の絵をめぐる旅」
詳細は関連イベントのページをご覧下さい。
http://hibino.3331.jp/event.html

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▲エントランスの壁面に描かれた、逆さまの世界地図と旅に携帯したカルトン。

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▲展示室全景。最新作の9月にラオスへの旅で描かれた作品も標本箱のような額におさめられている。昆虫採集のように、風景を採集したかのよう。

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▲1980年代前半、東京藝術大学の卒業制作作品のほか、イラストレーション大賞受賞作品も展示。時代の空気を見事に写し取った41点の段ボールを使った作品群。

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▲ペルー、イタリア、ボリビア、ブラジル、エジプト、ラオス等で描かれたスケッチやドローイングが所狭しと並ぶ。

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▲パリでの作品が展示された部屋。写真では分かりづらいが、壁面に約8000字におよぶ作品制作時の心象を綴ったテキストが掲示されている。

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▲映像資料上映コーナー。沖縄での水中スケッチの様子や、洞窟壁画と出会う旅の映像、そして1996年に、右手/左手/両手にペンを持ち実験的ドローイングを行った際の記録映像等を上映。
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▲会場の一角で配布中の「明後日朝顔」の種が入った、種袋。「種は船」とのコンセプトから薬包紙を船の形に折っている。

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▲種袋は、日比野展のボランティアスタッフチーム「チーム・ヒビノ」によるお手製。一つ一つ丁寧に作らてている。他にも、パリの作品展示室壁面に貼り出されたテキストは、チーム・ヒビノが一文字ずつカッティングシートを貼って完成させた。

11.28 明後日朝顔 収穫祭の様子

2010年12月 2日 12:10


撮影/編集:芹澤良克(チーム・ヒビノ)

3331 Arts Chiyoda:アーツ千代田3331:3331 ARTS CYD

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